上京、コロナ、うつ病で退職した22の女の話。

5月末に上京。6月に派遣で初めての携帯販売業で就業、店舗内でリレーのようにコロナ発生、8月その一人となる。

 

咳、思考回路が鈍るなどの後遺症を抱えながら繁忙期を迎え、慣れない仕事を自分なりにもがいていた。

 

通勤時間は1時間半。行き帰りは毎日泣いた。

あれもこれも何もできない、できることがない、できたとしてもそれは当たり前のこと。

売上を掲示され、圧をかけられる。店長は一人で業務できないのにあれやれ、これやれの日々。

なにかにつけては「コロナだもんね」と言ってくる。好きでなったわけじゃない、遊びにいったわけでもないのに。

泣いた。仕事中にも泣くことが増えた。それでも耐えてた。

 

そして突然、実家の子猫が不治の病だと告げられる。

1ヶ月ほどしか一緒にはすごしていないけど、家族で一緒に迎えた子だった。とても懐っこいかわいい子猫で。

また泣いた。困惑していた。初めて身近な死を感じた。日々衰弱していく子猫の動画をただただ見ることしかできなかった。

私の寿命を上げるから、長生きしておくれ。そう願った。

 

無理をいって休みをずらしてもらい、急遽実家に戻った。

それが私と子猫の最期になった。

 

そして出勤日の朝、突然体が動かなくなった。

支度をしないといけないのに時間だけがすぎていってそのまま休んだ。

 

派遣元に相談すると精神科を受診するように、と言われゾンビのような足取りで向かった。

 

先生は頼りない人だったけど、うつの可能性が高いね、1ヶ月の休養してみて、薬も出しておくからね、と診断書と処方箋をくれた。

診断書になんて書かれていたのかはいまだに知らない。

 

そして現在は、ベッドの上で動画を見て1日を過ごしている。

楽しいことも嬉しいこともない、ただ怒りだけはしっかり作用するようで、

2つ隣のミャンマー人の声がうるさいとか、共用部分の鍵が壊れてるとか、共用スペースが汚いとか、そういうことに苛立ちは感じる。

引越しはしたいがお金がない。シェアハウスという地獄が自分にはお似合いなんだろう、と思っている。

 

生きる目標がないから死んでしまいたいって思うけど、自殺は迷惑かけるし事故死しないだろうか、と毎日家にいながら考える。外に出た方が事故死する確率は高いよなあ。

人が怖いから家に出ることはほとんどないけど。

 

そんなかんじで毎日の記録をしていく。適当に。

うつが治った時に鼻で笑える記事になりますように。